納骨堂・永代供養墓・寿陵墓といったお墓の様々な種類と、お墓購入費用に関する知識。

トップ > 知る~お墓・葬儀の知識~>お墓について PART1-3 お墓の種類と基礎知識

お墓について

PART1お墓を建てようと思ったら

  • (1)お墓の建て方~墓地選びから施工までの流れ~

line

3.お墓の種類と基礎知識

お墓はいつ建てればいいのでしょうか?

御遺骨を長期間にわたって自宅に安置しておくのは、亡くなられた方の霊が安住できないため、あまり良くないこととされています。可能ならば、四十九日法要に納骨できるようにして準備を進めておくのが良いとされています。
しかし、お墓は決して安価なものではありません。経済的に無理をしてまで、あわててお墓を購入する必要はありません。それぞれの事情に合わせ、一周忌や三周忌など節目の法要をめどに納骨できるよう、納得のいく墓地選びをしましょう。

仏教本来の教えでは、大切にすべきは現世に生きている者の幸せです。
お墓を買うか買わないかより、ご供養する気持ちの方が大切なのです。

お墓にはどんな種類がありますか?

一般的なお墓のイメージは、代々のご先祖の霊を祀るいわゆる「代々墓」というタイプのお墓でしょう。
これは、墓石に「○○家之墓」などと刻まれているものです。
その他、ご供養の形などによって、次のような種類のお墓があります。

個人墓

墓石に個人名を刻んだ、個人専用のお墓です。かつてはこの個人墓がわが国の埋葬スタイルの主流でしたが、墓地スペースや費用の点から近年は激減しています。

寿陵墓

生前に建てておくお墓のことで「生前墓」ともいいます。

永代供養墓

永代供養料を支払っておくことで、継承者がいなくなっても、お寺が施主に代わり管理と供養を行うもの。一般的には、一定期間が過ぎると合祀墓に移され、供養されます。

比翼墓

夫婦二人で入るお墓のこと。夫婦のどちらかが亡くなった時に建てます。戒名を刻む場合は、遺された側も一緒に授けてもらい、朱色に塗って刻んでおきます。

会社墓・団体墓

その会社や団体に貢献した人を祀るために作られる合祀墓です。遺骨を納めない慰霊碑的なものが多いのですが、中には分骨された遺骨を納めて祀っているものもあります。

両家墓

1つの墓所に夫婦両家の墓を建てる、あるいは1つの墓石に両家の家名を入れたお墓のことです。一人っ子同士の結婚が増えたことにより、近年需要が高まりつつあります。

納骨堂

墓地不足が深刻化している都市では、お墓の代わりとして納骨堂を利用するケースが増えています。このような納骨を永代納骨と言います。

墓地によっては
両家墓を認めていないところもあります。
確認して下さい。

豆知識・近頃よく耳にする会員制共同墓ってなんですか?

共同墓イラスト

独身者やお墓を継承する人のいない方、子どもに負担をかけたくないといった方を中心に、会員制の共同墓が注目を集めています。
システムは会により異なりますが、会員が亡くなった場合は会の合祀墓に葬られ、会員が共に供養していくという形を取っていることが多いよう。生前に実費を支払っておくことで、遺骨の引き取りや納骨まで行なってくれるところもあるようです。

生きている間に自分のお墓を建てておくことはできますか?(寿陵墓)

できます。
生きているうちに建てるお墓を寿陵墓(生前墓)といい、近年、大変増えています。「寿」の文字から分かるように、生前にお墓を建てることは、とても縁起の良いことと言われています。また、残していく家族や子どもに負担をかけたくない、自分の気に入ったお墓に入りたい、という方からのニーズも増えています。

仏教の教えでも、生前にお墓を建てることは“生きている間に自分のために仏事を営み、冥福を祈ること”であり、功徳がもたらされるものとされています。

寿陵墓

自宅の敷地内にお墓は造れますか?

現在では不可能です。
かつては自分の敷地内にお墓を建てることもできましたが、昭和23年に「墓地、埋葬等に関する法律」が施行され、個人所有の土地は墓地として認められないことになりました。ただし、遺骨を納めない墓碑、記念碑のようなものであれば問題ありません。

ペットのお墓は、お庭にも建てることができます。
しかし都市部では、ご近所の方への配慮が必要でしょう。

豆知識・墓地をつくるには許可が必要

墓地や埋葬に関することは「墓地、埋葬に関する法律」による規制が設けられており、 新しく墓地を造る場合は都道府県知事の許可が必要と定められています。 また、原則として、墓地以外の場所に遺体や遺骨を埋葬することは認められていません。 墓地の新設は、周辺住民の感情や公共性など、さまざまな側面からの検討が必要なデリケートな問題です。申請すればすぐに許可が下りるというものではないようです。

水子供養ってなんですか?

「水子供養の魂はお地蔵様のお世話になる」といわれることから、死産や中絶した胎児のために水子地蔵尊などを祀って供養が行われます。特に僧侶に供養を頼まず、お寺にお参りだけするという人も多いようです。
なお、「埋葬法」では、4ヶ月以上の死産の胎児には埋葬か火葬を行うことが決められています。

分骨ってなんですか?

遺骨の一部を別のお墓に埋葬することを「分骨」と言います。分骨を行う場合、次の三つが挙げられます。

1.すでに先祖代々のお墓に入っている遺骨を取り出す場合
■まず、お墓のある寺院に分骨の意向を伝えます。
■寺院の同意が得られて手続きが済んだら、民間・公営の墓地の時には寺院に感謝の気持ちとしてお布施を包みます。
■手続きは一般的な改葬の手順と同じです。
2.火葬の際に分骨する場合
事前に火葬場にその旨を伝え、葬儀社などに分骨用の小さい骨壷を用意してもらい骨揚げのときに骨を移すようにします。
3.納骨の際に分骨する場合
遺骨をお墓に納める前に分骨するときは事前に墓地の管理者にその意向を伝えます。
納骨法要の際、お経をあげ終わった時点で遺骨を分けるようにします。

散骨ってなんですか?

最近では散骨に賛同する人が増え、家族に「自分が死んだら散骨して欲しい」と希望するケースが多くなってきました。
「散骨」とは、個人意思を尊重し遺骨を細かい灰にして、山や海などに返す(撒く)というものです。
現在の法務省の見解は、「葬送として節度をもって行われる限り問題はない」としています。
ただし法に触れないからといって、ところかまわず撒いていいというわけではありません。周りの人に不快感を与えないよう注意が必要です。また、散骨を請け負う業者もありますので散骨をするなら業者に頼む方が無難です。

新しくお墓を建てたいときは、どこに相談すればいいのでしょうか?

菩提寺に新しくお墓を持ちたい場合は、ご住職に相談してみましょう。
公営・民営の墓地については、石材店や葬儀社などでパンフレットなどの情報が入手できますし、詳しく相談に応じてくれるところも多いようです。
また、公営墓地の場合は、自治体の役場でも情報提供を行なっています。
まずは情報を集め、比較検討してみましょう。

インターネットでも、全国の霊園情報が検索できます。

ぼえんそうで霊園を検索する

お墓を購入するときには、どのような費用がかかるのですか?

お墓にかかる費用は、[永代使用料][墓石費用][管理費]の3つに大きく分けられます。
このうち、もっとも高額なのが永代使用料で、霊園や区画の広さ、方角(お墓の向き)によって金額が異なります。
また、永代使用料・墓石費用は購入時に支払うものですが、管理費は購入後も毎年支払う必要があります。

お墓の購入といっても、
お墓を建てるための土地を購入するわけではありません。

イラスト

永代使用料とはどのようなものですか?

お墓の購入とは、お墓を建てる土地の所有権を購入するのではなく、永代にわたってのお墓の使用権(永代使用権)を購入するということです。これが永代使用料です。永代使用権の制度や内容は、霊園ごとや契約内容によって異なります。契約内容をよく確認しましょう。
また、他の場所へ改葬するなどして墓地を使わなくなっても、永代使用料は返還されません。

ポイント・永代使用料

永代使用料は墓地の使用権にかかる費用ですが、永代供養料は、亡くなった方のご供養にかかる費用です。
永代供養料を支払っておくことで、継承者がいなくなったり、なかなかお墓参りができなくなった時でも、寺院・霊園が永代にわたって供養・管理してくれます。 金額は寺院・霊園によりまちまちですが、まとまった額が必要です。また、永代供養を受け付けていない寺院・霊園もあります。

首都圏

■霊園(宗派不問) (平均)東向・西向・南向によって使用料が異なります。

目安

表

■寺院墓地 (平均)東向・西向・南向によって使用料が異なります。

目安

表

注)交通面及び立地面、また、地区によって永代使用料が異なりますのでご注意ください。
 (ご住職様か、石材店にご確認くださることが大切です)

豆知識

お墓の向きによって、永代使用料は違います。
一般的に、西向きより、東向きの方が高いところが多いようです。

墓石費用について教えてください。

お墓を建てるには、墓石本体と外柵・香炉など付属品の費用、墓石の加工費、墓地区画全体の工事費などの費用がかかります。墓石の価格は幅広く、同じ名前の石にも等級がありますし、使う石の量によっても値段は変わります。また、外柵や付属品・装飾などにかかる費用も幅広く、工事終了までのすべての費用込みで、数十万円から数千万円かかることもあります。
いずれにせよ、お墓は非常に高い買物です。予算に無理はないか、希望通りのお墓が建てられるか等、納得のいくまで石材店と話し合うことが大切です。

建墓施工例

管理料とはどのようなものですか?

管理料とは、永代使用権を購入した霊園に毎年支払うもので、墓地施設の維持・管理にかかる費用です。緑地部分の手入れや霊園内の清掃、駐車場や水道設備の管理などにあてられます。民営の霊園で、年間5,000円~15,000円程度のようです。
公営霊園は比較的安価で、東京都の場合は1㎡あたり数百円程度。寺院墓地の場合はお布施などが加わることも多く、若干高めと考えておきましょう。

管理費の支払いを忘れて長期間滞納してしまうと、使用権を取り消される
場合もあります。ご注意下さい。

イラスト

お墓はローンで買えますか?

お墓は高額な買物ですし、またマイホームのように「何年後に購入する」と以前から計画を立てて購入するのが難しいものでもあります。急に必要になり、現金での購入が難しいケースも多いでしょう。
そのような方のために、各種ローンプランがあります。石材店に相談すると良いでしょう。

ポイント

ローンを利用する場合は、家計への負担を考え、無理のない返済計画を立てましょう。

お墓に税金はかかりますか?

お墓は課税の対象外。家を購入する際にかかる不動産取得税・固定資産税もかかりません。
また、相続税も免除されますので、相続の時には墓地代を除外することができます。
お墓の他、仏壇も同様に課税が免除されます。

ポイント

お墓には相続税がかかりません。
遺族のための節税対策として、寿陵(生前墓)の建設を考える人が増えています。

※「永代使用料」は非課税ですが、墓石および墓石工事費には消費税が発生します。ご注意ください。

お墓の売買や賃貸はできますか?

自分のお墓といっても、墓地の土地所有権を持っているわけではなく、
あくまでも「墓地の使用権」を持っているに過ぎません。
そのため、使わなくなったからといって、墓地を売買することはできません。
また、お墓の使用権を他人に賃貸することはできません。

お墓は魂を遺す寂滅後の住家。売買したり賃貸することは、ご先祖様の霊に失礼じゃろう。