- 仏壇は何のためにあるもの?
- 仏壇は家庭に本尊をまつるためのものです。ご先祖様の魂が入ったお位牌をまつり、末永くご先祖様をお守りします。
お墓参りに行けない日常では、ご先祖様を敬うためにお仏壇にお線香を立て、お花を手向けて手を合わせることが大切なのです。
朝夕のごあいさつをして、今日の無事を感謝しましょう。
- 仏壇はいつまでに購入すればよいのでしょうか?
- 身内が亡くなって、満中陰(四十九日)を迎える時、それまでの白木の位牌を黒塗りの位牌にかえて仏壇に安置しなければならないため、仏壇のない家は購入に迫られます。
閏年に仏壇を買うのは止めなさいとよく言われていますが、それは昔の閏年が13ヶ月あったことからそのようにいわれるようになったのでしよう。
購入するのに特定の時期はありませんが、なんらかの年忌法要に合わせて買い替えるのがよいでしょう。
家を建て替えるのと同じで、施主が替えたいと思った時が一番いいでしょう。
年忌法要などに合わせて買い替えれば、法要の時に、新しい仏壇の開眼供養も合わせて行なうことができます。
本尊や位牌を新しい仏壇に移すときには、還座法要を行います。
不要になった仏壇は、ご供養をしていただいたあとで菩薩寺か仏壇店にて焼却してもらいましょう。
- 位牌の選び方は?
- 四十九日の法要の際に、白木の位牌から、塗りの位牌に変えます。ですから、四十九日までに位牌を作っておかなければなりません。
位牌は、戒名を彫らなければなりませんので、納品には1週間~10日程度かかりますので早めに注文しておきましょう。
位牌本体は宗派による違いはありませんので、素材や、塗りなど、お好みのものを選んで良いです。宗教・宗派により、戒名の形式が異なるので、 菩提寺や仏具店とよく相談したほうがよいでしょう。
- 仏壇の開眼供養とは?
- 仏壇を購入しても、そのまますぐに使うわけにはいきません。新しい仏壇を購入した時は、開眼法要(魂入れ)が必要になります。ここにご本尊を迎え、
先祖を祀るわけですから、重要な法要の一つとなります。
しかし、仏壇の開眼法要だけを営むとすれば費用的にも大変なものがあるため、四十九日、百か日、一周忌などの法要に合わせて行うことが多いようです。
これなら開眼法要と、故人の法要を一度に済ますことができ、賢明なやり方だといえます。 法要の営み方は宗派によって異なりますので、お寺に相談されるとよいでしょう。
- 仏壇の置き場所はどこがいよいのですか?
- 仏壇は特別なものなので、置き場所に困ってしまいがち。かつての日本家屋のような仏間がなければ、居間や寝室など落ち着いた場所であれば、どこでもかまいません。
注意すべきことは、仏壇の向きです。基本的には礼拝するときに極楽浄土を拝めるようにするので、「東向き」に置きます。 無理ならば、仏壇の背を北に向けて南向きに安置します。くれぐれも「北向き」には置かないようにしましょう。
1.直射日光の当たる場所や、湿気の多いところ、非常に乾燥するところは避けてください。
2.可能ならば押入れの一部を仏間として、その中に安置された方がよいです。
仏壇と神棚を向い合せに置くこと
ひとつの部屋で仏壇と神棚を向かい合わせに置くと、拝んでいるときに、それぞれに対してお尻を向けることになり、神仏に対して礼儀を欠くことになります。
高すぎる場所に置くこと
仏壇は本尊を拝むものなので、あまり低くても高くても考えものです。
洋間なら椅子にかけて拝める位置が理想的です。
仏壇の上にものを置くこと・オーディオなどの上に置くこと
仏壇の上にものを置いたり、音の出るものの上に仏壇を置くことはやめてください。
人通りの激しい場所や騒々しい場所に置くこと
仏壇は先祖の霊を心安らかにまつる場所なので、
室内でも人通りの激しい場所や騒々しい場所、部屋の片隅などに置くことは避けましょう。
- 南向き、東向きの根拠は?
- 昔から下記のような慣習がありますが、家の建物の構造にかなった礼拝するにふさわしい場所でさえあればよいので、
世間で言われている迷信的なことで置き場所に迷うことはありません。
南向き・・・・中国から伝わった考えで、昔から高貴な方は南向きにお座りになります。お仏壇も部屋の北側に、南向きに安置します。
東向き・・・・仏様のおわす西方安楽浄土の方を向いて拝む意味で、東向きに安置して、西を向いて拝むようにします。
本山中心・・・・お仏壇の前で合掌して拝む方向にその家の宗派の本山があるように安置します。