葬儀の日取りはどのように決めればいいのですか?
菩提寺から僧侶に来てもらう場合は、なるべく早く菩提寺と連絡を取り、僧侶の都合を確認しましょう。
さらに遠方の親族の都合や火葬場の予約状況などを調整して決めるとよいでしょう。
しかし、ご遺体の保管の問題があります。それぞれの都合がうまく合わない場合は、御遺族の都合を優先し、なるべく早い日程で行なうとよいでしょう。
現在でも、友引を避けて通夜や葬儀を行うことが多くあります。 これは「友」を「引く」という表音から、縁起が良くないとされているため。宗教的には「友引に葬儀を行ってはいけない」という根拠はありません。ただし、地域によっては友引の日は火葬場がお休みというところもあります。
式場の種類を教えてください。
故人にとっても、御遺族にとっても心安らかな御葬儀になるよう、葬儀社選びは慎重にしたいもの。
なかには「形式にとらわれない自分らしい葬儀を」と、お元気なうちに葬儀社選びから葬儀内容の打ち合せまで済ませられている方もいます。
万一のことはあまり考えたくないものですが、事前に情報を集め、信頼できる業者を選んでおくといいでしょう。地元の業者であれば、会社の評判や従業員の対応について、ご近所の方に聞いてみるのもよいでしょう。
また、お通夜・葬儀の料金設定や葬祭内容は、葬儀社ごとに多少の違いがあります。契約する前に、かならず料金や葬祭内容について確認しておきましょう。
自宅で葬儀を行なう場合は、祭壇を飾りご遺体を安置する部屋のほか、僧侶の着替えや休憩に使用する部屋、会食のための部屋、遺族・参列者が休憩をするための部屋が必要です。また、祭壇を設ける部屋は、多くの参列者が焼香に訪れても支障なく動けるスペースが確保されていなければなりません。
家族・近親者だけで行なう場合をのぞき、準備や進行、後片付けのための人手も多く必要になります。近所の方や会社関係の人に手伝いをお願いできるか、事前に打診しておくことも必要になります。
マンションなど集合住宅の場合では、エレベーターや階段が狭く、お棺を自宅まで搬送できないこともあります。マンションや団地内に共有スペースとして集会所を設けているところでは、そこを葬儀会場として利用できる場合もあります。管理会社などに問い合せてみましょう。
お部屋の片付けやお手伝いのお願いなど、家族の負担が大きい。
特に都市部では住宅が狭いため、自宅での葬儀は減少しています。
近年、急激に利用が増加しているのが、葬儀専門の式場である斎場です。
斎場には、自治体が運営する公営のものと、葬儀社や寺院が経営する民営のものがあります。いずれも準備や後片付けは斎場の職員が行なってくれますので、遺族の負担を軽くすることができます。
斎場での葬儀を希望する場合は、葬儀社に依頼すれば条件にあったところを探して手配してくれます。
会場までの交通の便も重要です。
菩提寺で葬儀を行ないたい場合は、直接菩提寺に相談します。菩提寺が遠隔地にある場合は、同じ宗派の近隣の寺院を紹介してもらえないか相談してみてもよいでしょう。また、宗派を問わずに利用できる寺院付属の式場もあります。
故人がキリスト教徒の場合、葬儀は原則的に信仰していた教会で行ないます。教会に直接相談しましょう。
団地・マンションの集会所や、地域の公民館なども葬儀で利用できることがあります。自治会や役場に問い合せてみましょう。しかし、この場合は、自宅で行なう場合と同じくお手伝いの人手を確保しておく必要があります。また、マイクなどの使用に制限がある場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
ホテルでの葬儀には、交通の便が良く、遠隔地からの参列者の宿泊にも便利、料理内容をはじめとするサービスの質が高いといったさまざまなメリットがあります。しかし、多くの場合、ご遺体を搬入することができません。また、焼香や木魚を使用した読経に規制がある場合もあります。葬儀は近親者で簡単に済ませ、後日「偲ぶ会」「お別れの会」といった形で親しかった人が集まり、食事を囲んで故人を追悼する…といった場合に利用されることが多いようです。
社葬や有名人の葬儀に限らず、
自分らしい新しいスタイルの葬儀を希望する方々も増えてきています。