喪服の条件って何? 女性視点で自分にふさわしいお墓や終活について考えるコラム(第4回)

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女の「終活」見聞録

第四回 喪服の条件って何?の巻

 喪服のことは、おおいに悩みます。着るべきときにはそのたびに困り果て、結局、何年も着ているいつもの服を選んでしまっている私。いい年して、そういうことはちゃんとせねば、きちんとした服を買っておかなくては……と常々思ってはいるんです。

 

 先々月友人のお父さんが亡くなり告別式に参列したのですが、訃報を聞いてから、4日後に告別式。若干の猶予があったので、新しい、ちゃんとした喪服を探して、町を彷徨いました。

条件としてはできるだけオールシーズンOKな素材であること。品がよいこと。デザインは、いわゆるババ臭くないこと。ある程度の無難さ(目立ちすぎない)があること。そのうえで似合うこと。たぶん世の中の多くの女性もだいたい同じことをお考えでは?

 

 一応デパートのフォーマル売り場に行ってみました。多く揃えてあるのはやはり、半袖ワンピースにノーカラージャケットが付いているアンサンブルタイプのようです。何着か着てみてもピンと来ず、やっぱりテーラードタイプのスーツかな?と頼むも、あってもなにせ似合わない。わかっています、私が間違っているのです。デパートのフォーマル売り場の洋服デザインが似合うようなオーセンティックな人間ではないことを、この年になって再認識する始末。試着室から出てくるたびに「やっぱり違う」とつぶやき違和感を放つ私に、店員さんの頭に浮かぶのも「?」のみといったかんじ。

条件の上に好みが微妙にこまかいことで、ふさわしい一着との距離が詰まりません。ちょっとシャープさのある、でも女性らしさがでる、凝りすぎていない素材使いの、でもキラッと個性の光る服、フリルやリボンは基本苦手だけど、抑えめに素敵にデザインしてあればいいかもしれないけど、なんて、微妙な説明をするのもはばかられるし。ファッションビルの大人向けのブランドにも立ち寄りましたがやはり適当なものはなく、また「いつもの」で出かけることに。

 

 いつものその可もなく不可もなくの喪服。実はけっこう便利なのでした。ほぼ10年も前、日本生産の外国ブランドのフォーマル系のラックからゲットしたもの。夏もOKな素材で、デザインに新しさがないけど無難さは十分、シルエットも余裕があるのでホカロンがばっちり仕込め、ジャケットのインナーの下の素材で温度調節もできるし、ジャケットをカーディガンに変えればそのまま仕事にも行けるし。だめなところは、しいて言えばそれほどおしゃれじゃないということ?!

でも今回、私がちょっとだけ、納得して出かけられたのは、新しいデザイナーもののコートのおかげ。上質なウール素材、シンプルなデザインに遊びがちょっとだけ効いたコートは温かく寒い日の式にはばっちり。流行ではあってもベーシックなチェスタータイプなのでフォーマル対応も問題なし! 気に入って買った新しい服でお葬式にもいけた!ということで何か変な満足感にも浸りました。そして、やはりいつも悩むバッグも、以前にもらったクラッチを思い出しもったところ、なかなかいけました。こういうときにもぴったりだった!

告別式は都心の駅近の式場であったので寒い思いもせず、しかも式はスピーディに終わり、90歳のお父様を支えた遺族の表情にはある意味、安堵の色も見えたのがほっとしました。立派な式でありつつ、年配の参列者も多くてしめやかな式でした。

ああ、かたや私、ほんとにこんなジタバタ用意していることが恥ずかしい……。

 

 今回は凌ぎました、が。いろいろ条件をかなえたうえでいい年の婦人にふさわしく、おしゃれの点でも「◎」な喪服、果たしてあるの?

あてどない喪服探しの旅がまた始まります。

 

喪服写真

 

葬儀小物

 

葬儀時のアクセサリー